(20)写真の準備


きちんとした落語会のチラシを作る際に必要となるもののひとつに「出演者の写真」というものがあります。

高座着姿でカメラに向かってポーズをとった宣材写真か、高座の様子を撮影した写真となるか、いずれを選ぶかは落語会の性質にもよりますが、出演者ご自身がどの程度そういう写真をストックしているかにもよると思います。

あるものでどれだけ興味を惹くチラシを作ることができるか。落語会主催者・デザイナーの腕のみせどころだと思います。

 

 *出演者本人か事務所などから写真をもらうことがほとんどだと思います。出演者本人にサイトに印刷用としてダウンロードデータがある場合は、それを使うのがいちばん無難です。

 *webなどからダウンロードしたものを無断で使用するのはやめましょう。内輪の会だからといっても、どこかからまずバレます。利用を希望する場合はきちんと許諾を得てからにしてください。

 *プロの写真家の方が撮影した写真を用いる場合は、撮影者のキャプションを入れるようにしましょう。

 *プロの方の写真を借りるか・その方法については、その写真家の方との関係や連絡手段の有る無し(webやSNSで連絡が取れるか)でかなり変わってきます。有料・無料など、ケースによって異なると思います。

 *写真の画素数・解像度は多い・高いものを用意してもらってください。とはいえ、まったくそのあたりを気にかけない方もいらっしゃいますが。

 *あまりPRなどについて意識されない出演者の方の場合、何年前に撮ったんだ?!という若すぎる写真を送ってくる場合がありますが、けっこうよくある話です。その上で写真を差し替えてもらうか、そのまま使うかはケースバイケースでしょう。

 *顔などの向きを変えるために写真を裏焼きにして使うのは絶対に厳禁、言語道断です。着物の合わせが逆になり、左前(死装束)となって大変失礼なことになります。

 *落語会の記録用として一般の方がコンパクトカメラなどで撮影されたものをチラシに使う場合は、プロの方が撮影された写真と並べると、はっきりと質の違いがわかり、劣る場合がほとんどです。チラシ画像として使うのはかなり難しいです。(ピントが合っていない、バックの画像がうるさい、など)。とはいえ、どうしてもそれしかない、という場合もありますので、レイアウトやデザインで工夫をしてください。

 

出演者との距離が近い場合には、会の宣伝のために演出写真を撮影したりすることも可能かもしれませんが、地方に住んでいたり初めての落語会だったりするとそこまで頼むことは難しいと思いますので、「手持ちの写真をいかに上手に使うか」を考えたほうが良いと考えますが、いかがでしょうか。