(8)先輩とのおつきあいの方法


この先、「出演者の決め方」「出演依頼の方法」とこのブログ話題は続いてゆきますが、その前に、

ひとりで始めて落語会を立ち上げるとなると、向かい合う可能性が大きい問題をいくつか。

 

 

落語会を続けて開催しているような方は、皆さんたいてい親切です。落語会の開催についてご自分の経験から、アドバイスをくれたりして、運営を手伝ってくださることも多々あります。 人気落語家さんとのつながりがあったりして、出演交渉などをお願いすることができたり、というケースもあるかもしれません。

 

ですが。

 

そのうち、その相談している方と、あなたの考え方や運営についての方針が異なってくるかもしれない。

いろいろと命令されたり、不満をあからさまに出してくることがあるかもしれません。

 

もし、そういう状態になってしまったら、どうしたらいいんでしょう。

 

 

落語会を続けて開催していらっしゃる方というのは、落語界・落語家の価値観や判断基準をご自身の中に溶け込ませていることが多いように感じます。

だから、そういう方自身は、落語会の運営において、しかるべき立ち位置の方に師事していらしたり、アドバイザーとしてお願いした方にとことん付き合う覚悟で敬意を持って接していらっしゃることが多いです。

落語会の主催者として、敬意を持った方に接する際のその折り目正しい態度には、頭が下がる思いです。

 

ただ、あなたにとって、その方との関係はそうではない、としたら。

 

もし、落語会のアドバイザー役として先輩落語会の方に相談するような場合は、覚悟を決めてとことんその方に師事するつもりでお願いするか。

それほどではない、と思った時には、どこかで食い違いが出た時に、方向転換できるように特定の方への依頼・依存を極力避けるか。敬意はしっかりと持ちつつ、どこかで「大丈夫かな? この方のサポートがなくても自分(たち)は落語会を開けるようにならなくては」と考えていたほうが、後々のためにいいように思います。 
アドバイスをくれる方に敬意を持つことは必要だけど、過剰に相手を仰ぎ見たりへつらったりしないように。難しいけれども、趣味としての落語会の開催を続ける上で、大切なことだと思います。

  

 

それでも、どうしても、そういう人たちの声に惑わされそうになってしまったり、落語会を開く上で意に沿わぬことを強制されたり注意されてしまったりしたとしたら、どうしたらよいか。

 

(1)他の視点を持つ味方を探す。

その方と全く関係のない知り合いや、その話をしても影響を受けない人に相談する、という方法があります。

異なる立ち位置の人と話す場を持つことができるだけでも、少しは楽になるかもしれません。

場所や環境を変えることで、人間関係において、異なる関わり方ができるきっかけをつかめるかもしれません。

 

(2)上の立場の人に相談する。

公共団体や会社の方ともめてしまった場合は、その上の立場の方や組織に相談する、ということもひとつの手です。

ただし、説明などが必要になり、かなりわずらわしく面倒なことになることも考えられます。

 

(3)逃げる。

どうしてもこの場所で落語会をやらなければならない、という事情があれば別ですが、他の場所で落語会をやる、という方法もあります。もっとも、そうまでしてやりたくはないでしょうが ^^;。そして(1)に戻ってください。

 

なお、ここで言っているのはあくまで「落語会主催者の立場として」アドバイスをいただくような時の場合です。

「出演者」から意見などをいただくようなケースは、また考え方が異なると考えます。

 

落語会にアドバイスをくれる人は、年齢も立場も性別もおそらくさまざまでしょう。そして、私も、こういうブログを書いている時点でそうならないように心がけているつもりではいます。

ですが、もし、がそういうエラそうな立ち位置になっていたら。
その時は、どうか、そっと、どついてください。