(2)一番最初に名刺を作る


あなたはひとりきりの落語ファンです。

そんなあなたが、ある時、思い立って、お客様を集めて、落語家さんを招いて、落語会をやりたい、と思いました。

人脈もコネも地縁も、そしてお金もありません。

そんなあなたが、落語会をやりたい、と無謀にも考えてしまったら。

まず、最初にするべきことは何でしょうか。

 

それは「落語会を主催する団体の名前を決めて、その名刺を作る」ことです。

え、でも、私、ひとりきりですよ、そんなたいそうなことをやりたいわけじゃありません! と言うかもしれません。

でも、落語会をやる上で、リスクを小さくするためのひとつの手立ては「団体」を名乗ってしまうことだと思っています。

 

「落語会をやりたい」ということで交渉事をする際に、団体名が決まっていると、とりあえず交渉事が個人でいるよりはしやすくなります。たとえば、公共の施設を借りる場合、個人では貸してくれない場合があります。

あと、問合せ先の電話番号などを掲載する際に、個人名が載るよりは団体名が載るほうが、リスクは小さくなります。

そして、団体名の書かれた名刺があれば、とりあえず自分が何者であるかを説明する手間がひとつ省ける。

落語家さんや、いろいろな方にも連絡先を渡しやすくなる。

記載内容は、団体名と個人名に加えて、メールアドレス・携帯番号・SNSアカウントなど連絡をとりやすい手段を掲載すれば良いと思います。住所は入れたほうが良いと思いますが、個人情報をあまり公にしたくない場合は無理に入れなくても良いとでしょう。

団体の名前は、必ずしも落語会の名前とイコールでなくてもかまいません。また、落語会の名前を団体名として名刺を作っても大丈夫ですが、落語家個人名が落語会の名前に入っている場合は、いちおう、落語家さん本人の承諾を得てから名刺に入れましょう。

 

あと、地域で既に開催されている落語会の名称や、既についている有名な落語会などに似た名前は極力つけないようにしましょう (参考)。落語会の年期と回数を積み重ねた主催者の方がやってきて「俺たちの落語会の邪魔をするのか!」という、パワハラの被害に遭う場合があります。

 

何はともあれ、落語会をやる、と決めたら、まずは名刺を作りましょう。

 

 (参考)私 (インターセクション・金澤)が、2011年に静岡県浜松市で「落語カフェ」というイベントをやった時、いちおう東京の「らくごカフェ」さんに「名称を使います」とメールで連絡しました。問題ないですよ、とのお返事をいただきましたが「『らくご』をひらがなにしないでほしい」というお願いがあったので「落語カフェ」として開催しました。

 

(3)日時・会場・出演者